便利な時代に生まれて不便な身体になってしまった子供たち

便利な時代に生まれて不便な身体になってしまった子供たち

皆さんこんにちは。うしお回復整体の永井です。

さて、今日書きたいことは子供たちの身体についてです。

先週の事ですが、まだ15歳の子が1年ほど前から身体に負担を掛けると腰が痛くなると言う事で来院されました。
普段は痛くないのですが、一度痛くなると3日~1週間は痛いままとの事で、生活習慣を聞いてみると柔らかいソファーベッドで寝ていて周りに机があるので寝がえりも出来ないそう。そして、自宅では帰るなりソファーベッドで寝転がりながらスマホでゲームなどしているそうです。

骨格検査を行うと右の肩甲骨が異常に下がっており骨盤前傾にもなってました。そして、足を組む癖があり骨盤が左に捻られている状態でした。また、腰を前に曲げても反らしても30度くらいしか曲がらずでした。

これでは、腰に負担が掛かってしまうので常に腰に爆弾を抱えているような状況です。

ここまで見ると、やはり現代っ子だなぁと思います。とは言え、私たちの世代でもそれ以上の世代でも若い時にこのような不調に悩む人は少なからずいたとは思いますが、今の時代子供たちが身体の不調を訴えるケースが昔よりはるかに多いと思うんです。

子供たちが外で遊ばなくなったとは言いますが、正しくは「遊べなくなった」と言うのが正しいでしょう。そうしますと、固いアスファルトや床の上で過ごす事が多いですから先ず足首を使いません。
そして、ネット社会ですからスマホを持ちながら首を下げて画面を見ている子たちが殆どです。(大人でもそうですが(;^^))
また、家電が便利になりすぎて身体を使う事が減ったことで筋肉を使わないので身体が固くなってしまいます。
正座の習慣が無くなったのも一つの要因ですね。

「今の子供たちは弱くなった」なんて事も聞きますが、そうではなくて「身体を使わなくさせてしまった要因を大人たちが作ってしまった」が正しいと思います。ある意味では今の子供たちは被害者とも言えます。

いつの時代でも人は「こんなのがあればいいな」と思うものを作り、それがいつしか「無ければ困るもの」になってしまいます。

極論を言えば、車もスマホも冷蔵庫も無ければ人の身体は現代病と言われるものにはならないでしょう。ですが、現実には不可能です。

今あるものを利用することを前提として、子供たちの身体の為に何をすればいいのかを大人たちは考えなければいけないですね。

nagaiushio